「Scratchを卒業するタイミングについて」
はじめに
Scratchは、子どもにとって夢のような教材です。
Scratchの素晴らしいところと問題点について。
Scratchの「素晴らしいところ」については、よく知られています。
例えば、下記のようなことがあります。
①視覚的で直感的な操作が可能(ブロックを組み合わせることでプログラミングできます)
②初心者(年少者)でも簡単に動く作品が作れる
③ゲーム・物語・アニメーションなど多様なプログラミングができる
④子どもが自信を持ちやすく、継続しやすい
⑤どこでも、無料で利用できる
しかし、Scratchの根本的な問題については、十分に検討されていないように感じています。
特に私たちが強く感じていることは、
Scratchでは、「エラーが発生しない」ことが最大の問題である
という点です。
プログラミング学習では、エラーの発生が本当の学びの入り口です。
本来、プログラミングには「間違い(バグ)」がつきものです。
プログラムを打ち間違えたり、命令の順番を間違えたり、思った通りに動かないことが日常茶飯事です。
でも、それこそが「学びのきっかけ」となります。
・なぜ動かないのか?
・何を直せばよいのか?
を考えることこそ、論理的思考力や問題解決力を育てる最大のチャンスです。
Scratchでは、ブロックを自由に組み合わせるだけで作品が完成し、
「エラーに出会うことがない」設計
になっています。
これは一見ありがたい仕組みです。
しかし、見方を変えれば、
「失敗しないから、学びのきっかけがなく考える力が育ちにくい」
ということにつながります。
Scratchはゴールではなく「プログラミング学習の入り口」と考えています。
私たちの教室では、Scratchを否定する考え方はありません。
むしろ、プログラミング学習の“入り口”としてとても優れた教材だと考えています。
しかし同時に、どのようにしてScratchを卒業するか、がとても大切だと感じています。
Scratchを使ったプログラミング学習は、例えば「自転車の補助輪付き走行」と言えます。
一定の練習を終えたら、少しずつ補助輪を外していくように、私たちはScratch学習に続く“ステップ”として、次のようなカリキュラムを用意しています。
①実世界とつながる自動車ロボットプログラミング(Tiny:bit)
②文字で命令を伝えるPythonプログラミング
③感性と論理をデザインとして融合するCanva
④本格的なゲーム制作をするUnity Visual Scripting
⑤データ分析をするExcel
おわりに
Scratchは素晴らしいプログラミング学習の入り口ですが、Scratchに留まりすぎると、「楽しいけど、深く問わない」学びになってしまう可能性があります。
だからこそ、私たちは「Scratchからの卒業」を大切に考えています。
本当の学びは、“うまくいかない時”にこそ、始まります。
保護者の皆さまとこの想いを共有しながら、子どもたちの成長を一緒に支えていけたら嬉しく思います。
この内容に関心を持ってくださった方は、ぜひ無料体験会にお越しください。
体験会についてのお問い合わせは、下記のこどものプログラミング教室のホームページからお願いします。
https://www.mvb.jp/#top
「Scratchを卒業するタイミングについて」(PDF)をダウンロード
