選択の自由と決断の難しさ

  技術的な側面からの問題は、アプリケーション・システムを構築する場合に、Caché のどの機能を利用するかを決定することです。

  Caché は、データベースを次の3種類のデータベース構造として利用することが可能です。
・オブジェクト指向 データベース
・リレーショナル データベース
・多次元 データベース
  しかし、この3つのデータベース構造は、アプリケーション・システムにおいて、どれか1つを選択しなければならない、というものではありません。
  つまり、1つのアプリケーション・システムの中で、あるときはリレーショナル データベースとして利用したり、ある時は、オブジェクト指向 データベースとして利用することができます。
  次のようなケースが考えられます。
  通常取引を行うトランザクション処理は、オブジェクト指向 データベースとして取扱い、レポート作成時には、リレーショナル データベースとして利用する。

  このようなケース以外にも、既存のシステムが存在していて、何らかの理由でCaché に移植をする場合、移植工程の途中で既存のシステムと新規のCaché システムを共存させなければならない場合があります。 このような場合に、CachéSQLGateway という機能を使用することができます。
  例えば、マスターデータは既存のデータベース・システムから読み込み、トランザクション・データはCaché に書き込む、といった処理が実現できます。

  以上のように、Caché には色々な機能が提供されています。
  アプリケーション・システムを構築する場合に、どの場面でどのCaché の機能を使用するのが一番良い方法であるかは、一概に決め付けることができません。 それは、アプリケーション・システムを構築する担当者の持っている技術の内容に依存する事柄であるとともに、実際のアプリケーション・システムが高速に処理を実行できるのか? あるいは、アプリケーション・システムのメンテナンス性を考えてどの方法を採用するかを決定する必要があるからです。
  Caché の技術的な側面から見た場合、どのような方法を選択しても(極端な場合を除いて)処理速度に大きな差は発生しません。
  選択のポイントは、アプリケーション・システムの構築の容易性とメンテナンスの容易性、ではないかと考えられます。

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