何ができないか?

  例えば、複数のデータベース・サーバを利用してクエリを同時並行で処理する「パラレル・クエリ」機能は装備されていません。

  あるいは、Caché そのものは、データウェアハウス・システムを実現するものではありません。
  Caché のデータベースの構造は「多次元構造」ですから、データウェアハウス・システムで必要とされるデータベース機能は装備されています。
  データウェアハウス・システムでは、データベースが多次元構造であるだけでは不十分です。多次元データベースを操作する(結果を表示する)ためのアプリケーション・システムが必要です。
  Caché には、このアプリケーション部分が装備されていません。

  Caché 開発元であるInterSystems 社は、Caché のためのデータウェアハウス・システム(アプリケーション)を提供する計画はない、と表明しています。
  InterSystems 社は、Caché の基本性能を充実させることを主眼に置いていて、Caché を利用したアプリケーション開発は、VAR/パートナー社に任せる、という基本姿勢を持ているからです。
  では、Caché を使ってデータウェアハウス・システムを作成する場合にはどうすれば良いのか?という疑問が発生します。
  InterSystems 社は、VAR/パートナー社がデータウェアハウス・システムを構築する場合に、そのための技術的支援を行うことを表明しています。

  具体的には、Caché 4.0.xリリーズ時点で、Bitmap インデックス技術を利用したHyperindex というアプリケーション・システムをサンプルとして提供しています。Bitmap インデックス技術、というのは、特別なインデックスの形式ではなく、Caché Object Script レベルでデータに対するインデックス情報をBit単位で管理する、という一種のアプリケーション・プログラムです。
  Caché では、この例のように、InterSystems 社が提供している機能を利用することで、さまざまな独自機能を作成して利用することが容易に可能となります。

  では、このようにCaché の機能を利用して独自機能を作成することに対する「コスト」は高いのでしょうか?それとも低いのでしょうか?
  答えは、非常に低コストである、といえます。

  現時点でCaché の技術的な弱点は非常に少ないといえます。
  逆に、色々なこと(独自の機能追加)を行う場合に、非常に低コストで実施できることは、Caché の利用者にとっては非常に大きなメリットですが、ハードウェア・ベンダーやソフトウェア・ベンダーにとっては販売額の増加につながりません。

  このように、Caché の最大の弱点は、「マーケティング」にあると思われます。

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