DistributedCacheProtocol(分散キャッシュ・プロトコル)機能

  Caché には非常に柔軟で拡張性の高いDCPDisutributedCacheProtocol)というネットワーク機能が装備されています。 このDCP 機能を利用することで、3階層以上のn階層のCaché システムを構築することができます。
  
  DCP は通常の2階層 システム(クライアント・サーバ システム)では利用する必要はありません。 2階層 システムの場合は、クライアント・サーバ間でTCP/IP 通信を行うだけですので、DCP 機能は必要ありません。
  DCP 機能を利用することで、ビジネス・ロジック処理をCaché アプリケーション・サーバで実行させることが可能になります。 この場合、実際のデータは、Caché データベース・サーバに配置します。Caché データベース・サーバは、データベースの維持管理のみを行う役割を担います。
  
  DCP を利用したn階層 システムを構築する場合、データベース・サーバのコンピュータには、ディスク装置の性能に重点を置いたコンピュータを選択することが望ましいと考えられます。 アプリケーション・サーバには、高性能なCPU と大容量のメモリを装備できるコンピュータ(Caché Object Script コードの実行速度を高速化できるコンピュータ)を配置することが望ましいと考えられます。
  例えば、現時点ではCPU2GHZ の製品を利用することができますが、今後、より高速なCPU が出荷された場合には、アプリケーション・サーバ コンピュータをこういった高性能CPU に変更するだけで、業務処理時間(スループット)の向上を図ることが可能となります。 このように、物理的にコンピュータを変更した場合でも、アプリケーション・システム(プログラム)には、一切変更はいらない、というのがDCP 機能の大きな特徴です。
  
  DCP を設定するためには、Caché キューブの構成マネージャを利用します。 構成マネージャの「ネットワーク」タブを選択し、追加ボタンをクリックします。
  リモートシステム名とリモートシステム・アドレスの入力画面が表示されます。 リモート・システム名は、Caché の中で使用する名称ですので、適当な値を設定します。 リモート・システムアドレスは、DCP 接続する先のコンピュータのTCP/IP アドレスか、コンピュータ名を設定します。
  この手順を、DCP 接続するコンピュータ相互に実施します。
  
  次に、構成マネージャの「ネームスペース」タブから新規のネームスペースを追加します。(既存のネームスペースの内容を変更することもできます。) ネームスペースのデータベースを指定する場合に「リモート」を選択すると、DCP
接続を指定されているコンピュータのリストが表示されますので、 該当するコンピュータを選択します。その後、選択したコンピュータに設定されているデータベースに一覧が表示されますので、その中から該当するデータベースを選択します。
  
  このような手順で、DCP 接続の設定を行うことができます。
  
  DCP 接続設定が上手くいっているかの確認は、次の手順で行うことができます。
  Caché キューブから、Caché ターミナルを起動します。 Caché ターミナル上で、DCP 設定したネームスペースに変更します。 そのコンピュータのCaché ターミナルで「set ^test="OK"」と入力します。
  次に、DCP 接続しているもう一方のコンピュータでCaché キューブからCaché ターミナルを起動し、ネームスペースをDCP 設定したネームスペースに変更します。 Caché ターミナルで「w ^test」と入力して「OK」と表示されれば上手くDCP 接続がされていることが確認できます。

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