Caché のネットワーク機能

  Caché には非常に高性能なネットワーク機能が組み込まれています。
  Caché におけるネットワーク機能は、分散キャッシュプロトコル(DCP : Distributed Cache Protocol)と呼ばれています。
  
  Caché では、1〜n階層のクライアント・サーバ システムを構成することが可能です。
  
  1階層 システムとは、1台のコンピュータでGUI アプリケーション・プログラムを実行し、なおかつ、Caché データベース・サーバも実行する形態を示します。 CSP を利用したアプリケーション・システムを構築する場合、WEB サーバを同時に起動することもあります。
  
  2階層 システムとは、クライアント・コンピュータとCaché データベース・サーバが別のコンピュータで実行される形態を形態を示します。
  これらの、1階層 システム、2階層 システムではDCP を利用する必要はありません。この形態では、単にTCP/IP プロトコルでの通信ができるだけでCaché のクライアント・サーバ システムを 稼動させることができます。
  2階層 システムでの問題点は、接続する端末(コンピュータ)数が増加していった場合に、1台のCaché サーバで対応する限界があると言うことです。 InterSystems 社では、高性能なPC サーバ(CPU 2GHZ,RAM 2GB )を利用する場合、おおよそ500 クライアント程度同時稼動可能とアナウンスしています。
  仮に1,000 クライアントが同時に業務処理をしなければならないような場合には、1台のCaché サーバでは無理がありますので、DCP を利用した n 階層のクライアント・サーバ システムの構築を検討する必要があります。
  
  DCP を利用したCaché システムにおいては、Caché2種類のサーバに分類して利用します。
  1つが、アプリケーション・サーバです。
  1つが、データベース・サーバです。
  データベース・サーバは、Caché のデータを維持管理する仕事に専念します。
  アプリケーション・サーバは、クライアントからのデータ処理要求に対して 該当するデータベース・サーバからデータを取得します。取得したデータを利用して、クライアントの要求に合致したデータに加工して応答します。 アプリケーション・サーバは、いわゆる、ビジネス・ロジック処理を実施する役割を担います。
  
  アプリケーション・サーバがどのデータベース・サーバに対してデータ要求を行えば良いか?については、マッピング情報(CACHE.CPF )に内容に従います。
  このようなn 階層 システムではアプリケーション・サーバを複数台設置し、データベース・サーバを複数台設置することが可能です。 また、アプリケーション・サーバ層での多階層化も可能ですし、データベース・サーバ層の多階層化も可能です。
  CachéDCP 機能を利用することによって、非常に柔軟で拡張性の高いシステムを構築することが可能です。
  
  また、DCP で接続されるCaché システムには、異なるO/SCaché サーバ(アプリケーション・サーバ/データベース・サーバ)を 混在することが可能です。例えば、Windows2000LINUXSolaris を混在させる、と言ったことが可能です。 ただし、このような混在環境は、アフターメンテナンスという観点からは問題があるかもしれません。

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