Caché の難しさ

  Caché は決して簡単なものではありません。

  いろいろな理由があります。例えば、
Windows O/S をベースに5,000台規模のシステムをスムーズに稼動させるための各種機能の提供
・システム・ダウンに対応するためのバックアップ機能やシャドウイング機能の提供
・データベースをリレーショナル・データベースとして稼動させながら、オブジェクト指向・データベースとしても稼動できるように設計された管理機能の提供
Caché Object Script の開発・実行機能の提供
・各種装置(例えば、TCP/IP)を直接制御できる機能の提供

  上記で例を挙げた項目の他にも、Caché では、色々なこと(ある意味では、常識が通用しないようなこと)を実現することが可能です。
  しかし、多くの機能はCaché の内部で実行されることであり、アプリケーション・プログラマーが直接多くのコードを記述する必要はありません。
  Caché の提供している機能(多くの機能は、システムクラスのメソッド、として提供されています。)を上手く組み合わせるだけで実現することができます。
  1例として、Caché Object Script でファイルの操作を行う場合には、%Library.File クラスを利用することができます。%Library.File クラスを利用しない場合には、Open/Use/Write/Read/Close というCaché Object Script コマンドを直接利用する方法で対応することができます。
  %Library.Fileクラスでは、クラス内の各メソッドで、Caché Object Script コマンドを発行して処理を行っています。
  しかし、プログラマーがCaché Object Script を直接記述する場合に比べて、プログラム作成時間は大幅に圧縮することができます。
  Caché において一番難しいのは、Caché のシステム・ジェネレーション作業や維持管理作業ではありません。
  Caché の性能を最大限に引き出すために、Caché の提供している各種機能の何を何処でどのように利用すべきかを決断することです。
  Caché は、利用者(SEやアプリケーション・プログラマー)に「これしかできません」ということを言いません。
「あなたが望むことを、あなたはいつでも実施できます」とだけ言います。


  従って、Caché を利用する最大の難しさは、利用者であるあなたが明確な問題意識と明確な戦略プランを持つ事だと言えます。
  SQLベースのアプリケーション・システムにするのも、オブジェクト指向ベースのシステムにするのも、多次元データモデルのデータベースにするのも、あるいは、全ての機能を利用することもできます。

  Caché は利用者であるあなたの選択と決断の自由を約束します。

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